このページの本文へ移動

金融機関の皆様へ

 三菱銀行を退職し、その後、経営コンサルントとして独立して20年が経過しましたが、独立した時のわたしの「思い」は今も変わっていません。銀行員として、支店業務から本社業務まで幅広い経験を致しましたが、常に強く意識していたことは、地域に根差した金融によってその地域を活性化させたいという「思い」です。しかし、メガバンクから離れて見えて来た世界は、地銀・信金・信組ともに共通する縦割り組織の論理(空気の読み過ぎと忖度など)と、そこから派生する外界とのコミュニケーション不足の実態でした。
 金融庁のさまざまな施策も地域金融機関には上手く共鳴せず、金融円滑化法による返済猶予40万社近くの会社の現状改善の道はまだ見えていません。2015年に金融庁が「事業性評価融資」という考えを提示し打開の道を模索しています。これは格付け・債務者区分主義から脱却し、顧客の目線で事業内容とその成長性・可能性をキャッシュフローを重視して、よく見て支援する融資姿勢です。TVドラマ「半沢直樹」は決して架空の世界でありません。多少脚色はあっても、かつては多くの銀行員が顧客の事業とその地域に精通していました。愚直であっても、またそこに回帰するしか解決の道はないと金融庁も考えているのだと思います。組織の縦割り論理を超えて地域活性化への行動をする勇気ある銀行員へのお手伝いが私のライフワークとも言えます。